自分旅行社 気まま添乗員のひとりごと。

元気になりたい自分探しの旅。

湯村温泉おばあかふぇに一人旅で立ち寄る勇者、気まま添乗員(笑)

思い出の旅もう一度行きたいなあと思うところ。

旅先で見つけた、「日頃のストレス話、何でも聞きます」

そんな手作りの看板に吸い寄せられてしまいました。

ここでリセットして日常に戻るときには、

ちゃんと前向いて元気な一歩が踏み出せそう。

元気充電していってくださいね。

 

1.ぶらっと一人で行きたくなる時

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天気は良かったけど暑かった6月

20✖✖年、ちょうど会社の部署転勤の時期。

一人で尼寺にでも(できるわけないのに)こもりたい、

まさにそんな旅行でした。

 

支店長がわざわざ事業所まで来て打診してきた私の転勤劇は、

のんびりした事業所スタッフ全員を驚かせてしまいました。

 

「英語ができる人に支店に来てほしい」

 

おかしいな。

副業の子供英語教室は、

何年も前にフランチャイズからも独立して、

秘密裏にうまく運営できているし、

その話ではないだろうけれど。

 

履歴書を見てきた?

東京本部の会長からの一声で、人材不足に外国人を雇うから、

外国人対応準備室に向く人材を確保しろ、と指令があったそうな。

面白そうだと思った私は、

大阪本部にて会長社長室筆頭秘書さんに面談に呼ばれ、

緊張しながらも面接いたしました。

 

ですが、青写真のプロジェクトを見て、

明らかにこれは「見切り発車」。

いろんな商売をかじってきた経歴のカンが、

「こんな採算?絶対合わないぞ」とささやく。

巻き込まれたら、

 

平凡な会社生活はどうなるのでしょう。

 

いったん保留にさせてほしいと答えると、

話はそこで終わったみたいな雰囲気で。

まー、決定権なんて私にはないので。

気が抜けていました。

 

数か月後、この転勤劇です。

契約社員から正社員になっても、

給料は数万円下がるし、

事業所の人たちは「支店行きなんて大出世やん」

喜んでくれましたが、

 

正直、いったい私の能力の何を買ってもらえたのか、

さっぱりわからなかった。本音です。

 

月初めから支店出勤開始。

途中で引き継ぎのために

何回か事業所に行きます。

その間に私には、支店の中の決まり事で、

支店の組合関係、消防訓練参加、

なんだか本来の仕事とは違う役割が、

最初からオンパレードで課される不安なスタートだったのです。

 

幸い、たまりにたまった有給休暇が、

今なら取り放題。

 

仕事に煮詰まったら、旅に出ましょう。

もちろん温泉に。大地の力をもらいに。

 

平日の湯快リゾートなら、

送迎バスは一番前のほうに一人で2席くれる。

よし、旅に出るぞ。

というわけで(どういうわけだか笑)

行ったことのない三好屋へ申し込みました。

 

2.一人旅で考え事をしながら歩く

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また廃墟を見つけてしまった汗

自分リセット旅行は一人が一番ですわな。

 

頭の回転グチャグチャでも、

景色の違うところを歩けば整理整頓できます。

セロトニンって、脳内物質の善玉さんが出るんでしたね。

ああ、もっといろんな意味で賢くなりたい。 

 

この日は暑くて、天気が良くて、いい汗をかきました。

荒湯の噴出口で温泉卵を作りたかったのですが、

噴出口、なんとなく煙が出ていません。

 

なんだろ?

温泉も調子悪い日があるのかな。

 

地元のお年寄りたちが、

川岸のベンチのあたりで、

ひそひそ、話しているのが聞こえました。

(この方々はひそひそのつもりなんですけど、

声大きい人たちなんですよね)

 

「こりゃ近いうちに天変地異がくるんでねえか」

 

そう、この次の日の朝に、

近畿地方は大阪を震源地とする地震が、

起きたのでした。

奈良や京都が震度4で、

会社の同僚たちが、出勤途中で、

JRの列車内に一時的に閉じ込められた状況になっていたのを、

覚えています。

 

いえいえ私は一人旅。

会社には「実家の墓参りで」言うてますので、

お土産買う気もなくて(ケチやなあ)、

平日の温泉町をうろうろ、

何回も同じ通りを抜けて、川岸に出たり、

歩くことを楽しんでおりました。

 

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平日の特権は、

ほかに観光客がいないことです。

コロナ騒ぎの今は、土日祝問わず、

こういう感じでしょうね。

人通りがないことを見越して、

店が閉まっていることが多いのです。

 

かといって、

営業中の店には、一人では、入りにくくないですか?

私も、どうしようかなあと思いながら、

半日歩き回っていたのです。

 

3.「このドアをくぐる人は、勇者です」ゲームの中のダンジョンじゃなくて、古民家ですが。

www.yuzukitei.com

一度通り過ぎたときに、気になった路上看板。

お土産物屋さん風の、間口の広い古民家でした。

「日頃の悩み、ストレス、何でも聞きます」

「楽しいことも悲しいことも、人生のうち」 

手書きで太く太く書かれた、招き書き。 

 

おやつの時間だし、何か買おうかな。

 

引き戸をからからと開けて入りました。

年配のご婦人が二人、カッポウギ姿で登場。

 

「こんにちわ」声をかけて、

商品を見せていただいていたら、

最寄りの小さいテーブルに、

黒豆茶と小さいおやつを、「どこから来たの?」と、

無料で置いてくださいました。

 

そういうお心づけ、初めてです。

 

ありがたく、

カフェタイムのメニューを追加でお願いしました。

会社のこと、

必死に教えてきた英語教室の生徒たちのこと、

ぽつりぽつり、話を聞いていただいて、

気持ちが軽くなりました。

 

煮詰まることがあったら、

違う角度から物事を見るべきといいます。

他人の考えていることに振り回されていると、

自分が見えなくなるけれど、

こうして聞いてもらうことは、

 

実は聞いてくれる人たちの貴重な時間をもらって、

こうやって考える手助けをいただいているわけで。

旅先での出会いに感謝。

 

こういう場所、いいなあ。

 

また行きましょう。

 

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