自分旅行:タロットカードと語るとき
愛用はミニチュアのウエイト版78枚タロット。
手にしたのは、中学2年生の時。
占い歴だけで言うと30年以上になります。
友達や、職場の人たちや、英語教室時代の教え子たち、
実にたくさんの人たちを占って、
どのカードがどんな時に現れるのか、
少しは分かるようになってきました。
自分のことは、なかなか難しい。
1.最初の一歩
気まま添乗員の中学生時代。
当時流行っていた占いハウスに支払うと、
1回15分から30分、3000~3500円と小遣いにも苦しい金額。
しかも追加30分ごとに3000円、
今の時代の相場と変わらないですか。
その一回分で、カード1セット、
またはカード占い書1冊が買えることを知り、
自分でやってみよう、と。
今にして思えば、簡単に挑戦してしまったのです。
プロのかたは、カードと縁を結ぶというのですよね。
ところがいざ購入してみると、
占い方法に多様なスプレッド法がありまして。
どこの位置にあるカードが何を教えてくれるのか、
配置別の意味を覚えるの、時間がかかるのです。
カード78枚の一枚一枚にも意味があるので、
解説本がありますが、
全部のカードの意味を覚えるの、
英単語を覚えるより大変です。
(え、単語の方が簡単ですか)
最初は、2つのスプレッドだけマスターすることに専念して、
出て来たカードを読むのは、
相談者自身に解説本を渡して、
セルフでリーディングしてもらっていました。
なんて面倒くさがりだったんでしょう。
何しろ、1枚のカードにたくさんの意味があるので、
全部相談者本人に読んでもらって、
意味を選んでもらう方が、ラクかなあと、
中学生当時の私は、単純にそう考えたのでした。
一般に、
相談者というのは、ご自身からは、
すべての状況や核心的な質問を言いたくない方が多いのですね。
中学生の私は、たとえ相手が友達であっても、
深く踏み込んで聞くことは、
しませんでした。
こちらが何も言ってなくとも、
「あたってる」かどうかが分かるのは、
カード解説書を読んだ本人だけ。
不思議な事に、なぜか、
「占ってほしい」目的で、近づいてくる友達が増えました。
それが何を意味するのか、
気まま添乗員は理解できなくて、
怖くなって、受験勉強を理由に数か月、
カードを封印してしまったのです。
急に沈黙した私のことがお気に召さない集団は、
登校拒否のゲームセンター通いになるまで、
私を追い込もうとしましたが、
そんな低レベルのいじめに付き合うより、
ちゃんと勉強して、
「友達」と名のる集団と同じ高校にだけは、
行かなくて済みました。
2.高校、大学、友人の恋愛関係は超苦手だった。
思春期の10代女子は、
恋愛に対する気持ちって、今も昔も変わりません。
カードは語ります。
あこがれだけで終わってしまう恋。
男女の考え方の違い、
追いかけられて困っている人、
追いかけたくなる人。
そして、努力する人。
報われる恋。
本当の恋は目の前のそれではないと、
カードは言い切っているのに、
当事者たちは納得せず、突き進んでいく恋。
人間模様は私の目の前で、どんどん展開します。
高校、大学時代は、
世界に出て仕事したいなと思っていた私。
目の前で展開する「コイバナ」には全く興味がなかったので、
相談者の友達の話は、どれもすぐには理解できなかったのです。
彼らは、聞きたいことしか聞いてくれません。
何か起こってから、「もう1回占って」
同じことを繰り返す人もいて、
対処の方法が未熟だった私は、
相談内容にも、カードの読み方にも、
振り回されていた時期があります。
あくまでもカードが話していることだけは、
当たろうが外れようが、
伝えます。
その先を考えるのは相談者自身なので、
カードに何でも決めてもらうのは、
おかしいなと学び始めていました。
3.職場の人間関係の中で。
大卒で入社した会社の先輩たちと、
上司たちとの合同旅行に行ったとき。
先輩たちが一人一つ、
旅行前に何かイベントをというので、
何の気なしにタロットカードを持参しました。
若い女子社員たち、本物のタロットを見て大喜びです。
順番に、一人一人、何時間もかけて相談に乗っていたら、
一泊二日の旅行、一睡もしない徹夜旅行になっていました。
いわば、何回も占いの実践を徹夜でいたしました(笑)
気まま添乗員もその頃は20代、
体力ありましたねえ。
ただし、それ以降の社員旅行には、
占いは無しということでお願いしています。
同じ人を何回も、
同じ相談内容で占うことは、基本的にはしないからです。
それからは、本当にこの人を占いたいと思った時、
その人の話の中で、
本人が真剣に人生の岐路に立っていると感じた時、
占いが必要か、本人に聞くことにしています。
占いに100%は、無いと思います。
気付かなかったことや、
手助けになるアドバイスがもらえるのは、
誰の話を聞いてよいのかわからないときに、
ありがたいですよね。
それがタロットカードの役割。
のはずなのですが。
気まま添乗員自身に関しては、
自分が転職の岐路に立つとき、
転職の事すら考えてなかったときに、
カードが前もって警告してくれていた、
ということがよく起きます。
ある会社では、
思いつかなかった部署への転勤、
上司の突然の退職劇。
人間関係の水面下での、
知らぬ間に恐ろしい状況になっていく、
先の展望について。
何となく心配になって占うのですが、
カードが出た時は、
メッセージの内容を正確にキャッチできなかったりします。
あの時のカードはこういう意味だったのか、
なんて、あとのまつり~
自分のことは占ってもわからないタイプなのかなあ。
職場の人でも本当の意味で「すごい上司」、
いらっしゃいますよ。
こういっては誤解があるかもですが、
とても器がある尊敬する人たちです。
その人たちの占いをすると、ものすごくはっきりと、
そのかたの目指す未来や努力目標に、
カードが一生懸命に応えてくれるのです。
そういう時は、占っている私も楽しいですし、
カードも何だか楽しそうで、
どんどんメッセージを繰り出してくるので、
面白いです。
現在、
自分旅行社でこれはメニューに入れようかな、
と考えているのが、タロット占いなのですが。
どうしようかな。
絶版かも知れませんが、参考書としては優秀です。↓