自分旅行社 気まま添乗員のひとりごと。

元気になりたい自分探しの旅。

思い出の旅:行く先で出会う、怖くて悲しい場所。

ドライブの途中でつい視野に入ってしまう、

怖い場所、悲しい場所。

気まま添乗員は、

決してマニアではございませんが、

「廃墟」って、色々考えさせられるのです。

 

 

加賀温泉駅から見えている観音寺温泉

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加賀温泉駅からも見える名所?

2020年、9月27日撮影。

バブル華やかな

(1997年くらいかな?)営業当時は、

近所の酒屋さんが家族旅行に行ったという話、

義母から何回も聞かされました。

 

ユートピア何とか、 

観音寺温泉と言って、

広大な敷地にホテルとレストラン、

日帰り客も来る温泉があると。

 

そこのホテルのお土産を頂いたりもしました。

 

一見、観音様は平然と立っておられますが、

他の方たちのブログ写真では、

階段を歩けば展望できる観音様の中まで、

豪華絢爛の金ぴかでありましたので、

 

2000年以降の変遷は、

そこを訪問されたブログ検索をすれば、

年々、どのように荒廃していったか、

お分かりになるのでは。

ちなみに、観音様の体の中の、

胎内らせん階段は危険のため立入禁止。

 

まわりの建造物は…………

屋内照明なし、

この日の晴れた昼の陽光で、

 

三十三間堂は、

鏡張りの壁で奥行きを演出されています。

京都のより、

どの釈迦如来様も新しくてきれい。

そのお釈迦様たちの後ろのコーナーに回れば、

お釈迦様の生涯を、

シルクロードの大パノラマに模して

ジオラマ再現してある……

こんなに美しく、大規模で、

鮮やかな極彩色で、

誰も見てくれないのに、

ただここに存在しているパビリオンです。

 

ほんとにもったいない。

 

瑠璃光殿という建物は、

割れた窓ガラスからツバメたちが出入りして、

雨をしのぐとともに、

建物内に巣作りしています。

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屋根の色が違う理由は

上の写真の左側には、

何かの像があったのですが、

傾きかけた観音様の像であったようです。

撤去されて茶色の鉄板しか乗っていませんが。

 

赤い欄干の裏手の建物2件、

屋根の色が違うでしょう。

火事の跡ではないかと思われます。

天井裏で漏電が起きて火事になった建物を、

気まま添乗員は見たことがあるのです。

よく似ている屋根です。

無事な方の屋根の建物には、

 

金箔の釣り鐘が中に安置されています。

こちらも壁という壁に天女様や、

仏様たちの姿が描かれていて、

高松塚古墳の壁画スーパーバージョン。

釣鐘を支える真っ黒な竜の像が数匹、

私たちの立つ床よりも低いところから、

迫力のある顔でにらみ上げてくるのは、

すさまじいものを感じました。

 

ここに俺たちがいることを、

忘れないでくれって、

訴えてくるような。

 

ホテルの建物も、

5年前くらいの他の方の廃墟ブログには、

まだ綺麗な状態で写真ありましたが、

もうこの写真を撮った2020年9月には、

 

ホテルのガラスというガラスは、

ばらばらに割りまくられて可哀想な状況でした。

 

これは風化ではなく、

人の手によるものです。

長い鉄の棒など、

使用したとおぼしき道具たちが、

散乱するガラスに突っ込んだまま、

捨て置かれていましたし、

割られても下に落ちなかった部分のガラスが、

風に揺れてカーテンのように揺れています。

ひどいことをするものです。

 

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周囲の草取りはしてありました。

ホテルの裏手にある観音様のお寺は、

拝観料500円と書いてありましたが、

入り口にも誰もいないので、

無料で入りましたよ。

本来拝観受付する建物にも、

目張りのようなものがしてあり、

まったく人の気配がありませんでした。

 

先日の三ヶ根山スカイラインの通り道で。

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現場の写真は怖いので、イメージ写真です

 有料のスカイラインなのに、

2件も廃墟があるの、ご存知でしょうか。

「三州商事」の看板がまだ残る、

「プチホテル」というアーチ窓のある建物と、

「三州園ホテル」という巨大な軍艦のような灰色の建物。

 

「プチホテル」の方は、

3階建てかなあ、

下半分はもうボロボロに崩れています。

道路を隔てて向かい側に、展望台があります。

ここは、廃墟マニアの方に写真に撮られていますね。

内装すらも、

もうボロボロでかつての姿は不明です。

 

「三州園ホテル」は、

温泉大浴場を備えた大型ホテルでした。

食中毒事件があり、

その後に火事があり、

今の姿になっているそうです。

建物の外側も内側も、

焦げてすすけた跡があって、

なんというか、

早く何とかならないかなあ。

 

 ここの展望露天風呂は、すごい。

「さんしゅうえん」ホテルで、

YouTubeなど探してみてください。

何と当時のCMが残っていると、

気まま添乗員の旦那が見つけていまして、

その中の建物の様子から見ても、

特にお風呂の様子は、

荒廃のすさまじさが分かります。

 

北陸の山中温泉にも、

温泉の段々畑の設計の「湯畑」で有名な宿とか、

カニの身を取り出すのが上手な仲居さんがいたなあ)

 

あでやかな蝶やボタン柄の入った、

飾りタタミを部屋や大浴場の足場に敷き詰めていた宿とか、

 

気まま添乗員がかつて仕事で行った場所が、

廃墟になっているのは把握しております。

 

 こういう場所の近くに宿泊するとき、

窓からこの廃墟が見える部屋は勘弁ですわ。

廃業している建物なのに、

どこかの部屋からこちらを見ている気配があるみたいで。

 

考えすぎ?(笑)ですよね~

気まま添乗員、もう少しルックスが良ければ、

窓際でポーズの一つも決めて差し上げるのですが、

残念(笑)。

 

時代の変化を実際に目の当たりにするのも、

旅の一面なのでしょうかねえ。

 

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