みかえり阿弥陀の永観堂 in 京都
コロナ対策にて、ご朱印帳はなしで、
代わりに「ご朱印シール」販売の苦肉の策。
とはいえ、ちゃんと美しい季節は巡ってきます。
昨年秋の記録より、秋を先取り!
気まま添乗員の物思い(笑)紅葉紀行です。
1 正式名称「浄土宗西山禅林寺派総本山:禅林寺」
源氏の先祖、清和天皇より寺号をもらって863年に建立。
難しいことは分かりませんが、
京都の寺社仏閣は、もとは貴族の山荘だとか別荘だとか、
多いんです。
豪華だから庭もお手入れ充実、貴族のお好みですね。
例えば永観堂は、
藤原氏ゆかりの山荘を、
空海のお弟子さんが買い取っています。
ここ、夏の紅葉の青葉も、すごく綺麗なのですよ。
大学時代に、
友達と拝観したことがあります。
虫よけのスプレーを完璧にしてくださいね。
池、苔、手水鉢など、
京都の酷暑で最近は蚊の1匹も発生しませんが、
あの頃はまだ、真夏日って、
最高32度くらいじゃなかったかな。
いま、38度……道路沿いの我が家は、40度。
夏の昼間は、パソコンは起動させません。
壊れますよ、すごい屋内温度です。
9月初週と中旬とでは、最高気温が5度くらい違います。
夜はいきなり寒くなります。
2 みかえり阿弥陀様と不思議な空間
ここの阿弥陀様たちは、いつ見ても、
不思議なんですけど、優しい空気をまとって、
こちらを見てくれています。
阿弥陀様は、
他にも何体も屋内に祀られています。(撮影禁止)
この仏様のもとで代々のお坊さんたちが書き写したお経が、
ガラスケースの中で、生き生きとした文字で残っています。
皆さん達筆!(撮影禁止)
字に「力」があります。
「みかえり阿弥陀」さま、保護柵の中です。(撮影禁止)
大学時代の拝観の時は、金色の姿で、
ちゃんと本尊の中央で横顔を見せてくれていましたが。
時代の移り変わりなのか、
治安が悪いせいか、このご時世か。
暗い柵の中で、温和なあの表情が、全然見えないのは残念。
すみません、
気まま添乗員は、本音がついつい出てしまいます。
撮影禁止の仏様や襖絵が多いのと、
庭の撮影も、すみっこで、
透明カーテンに守られている観察係が、
さりげなく見ていらっしゃる状況です。
(これだけ人数が来ているから、
観光客のマナーにピリピリしてはるんやなあ。
平日で、これでも人数少ないはずやけどな)
3 高低差を生かして建造された建築様式
永観堂がある東山界隈は、
山裾ギリギリに建物を建てるお寺が多かったようです。
このお寺も、
建物と建物が「渡り廊下」ならぬ「渡り階段」で、
紅葉の中を這うようにして建築されています。
紅葉の間から、
さらに建物の棟木が見えているでしょう。
どこを見ても、
お寺の中は美術館ですね。
永観堂には附属の幼稚園があります。
ここの庭から、園内が見えます。
幼稚園の裏口は閉じられていますが、
こんな感じ⇩
小川を渡る先に、幼稚園側の柵です。
4 隣接の高校からもこの庭は見えています。
幼稚園の次に永観堂のご聖職方が歴代の校長に就任する、
東山中学・高校。
一応、息子の母校です。
私立の完全な男子校です。
数年前、
山からのイノシシ一家が校内に侵入しました。
男子校だけあって、
やんちゃな生徒たちが、
イノシシをけしかけたので、親イノシシが、
当時「新品」の学生食堂の中にガラスを割って乱入。
校長先生、泣いていたって、
息子が言ってました。
野生のイノシシの乱入跡って、
徹底的に保健所が消毒しに来るそうです。
野生のばい菌をたくさん持っているので、
生徒たちもイノシシの経路にいた者は、
靴の裏を消毒液に浸すよう、
指示されています。
理科系のクラブがピラニアを飼っていた学内の池に、
イノシシの子供たちが2匹、泳ぎまくっていたそうです。
地元の(京都にいるんです)猟友会によって、
イノシシ一家は最後、命の幕を閉じたのでした。
里山まで観光地になっているから、
イノシシも行きにくい世の中になったと、
思うのでしょうか~